看護師のサービス

看護師の仕事の本分は患者に対しての治療行為であります。

さらには、医師のサポートを行ったり自由に動けない患者などに対して介助をしたりするのも看護師の立派な仕事といえます。

しかし、医師や看護師は働いて給料を得ている立場であり、その給料は患者から出ていますので、一般の店などに例えるならば、患者は客に当たります。

そのため患者の中には、「自分は客である」という態度を全面にあらわして横柄な口調や行いをする人もいるのです。

まるで、看護師の事を小間使いか何かの様に扱う事もありますし、看護師の態度に対して口うるさく苦情を入れる事もあるのです。

ですが考えて下さい。

もしも、看護師が口調や体裁などを気にしていたらどうでしょう。

一刻を争う緊急の外来に対してのんびりと、「それでは体に触れさせてもらいます」などと体裁を気にする看護師などはあり得ませんし、患者の命に関わります。

もちろん、一般の患者などに対してはある程度の対応は必要ですが、医師や看護師とは特殊な状況下で働く職業でありますので、他の職業と一緒くたににして考えるのは間違っているといえるのではないでしょうか。

患者からすれば金銭を払った対価で治療してもらっているのですが、扱っているのは自分の健康であり、もしも、医療関係者がいなくなってしまえば小さな病気でも命に関わってしまう事を覚えておくとよいかもしれません。

幸福からの転落

人生とは大変厳しい物であります。

思い通りにいかないからこそ人生は面白いと考える事もできますが、越えがたい障害にぶつかってしまった場合は、人生が崩壊してしまう事もあるのです。

その中の代表例が病気であります。

昔に比べて医療の技術は進歩していますので、不治の病などは減ってきていますが、それでも治らない病気は沢山ありますし、よしんば治ったとしても重い後遺症におかされてしまう事もあるのです。

それほどに病気とは恐ろしいものであり、人生を歩んでいけば病気のひとつやふたつは誰でも経験される事だと思います。

看護師とは千差万別の患者を目にしますので、結婚を控えているような幸せの絶頂にいる人などが不治の病にかかってしまうような、やりきれない例に遭遇する事もあります。

医師や看護師も神様ではありませんので、人の死に慣れるという事はありません。

それでも、ある程度の覚悟はしているのですが、「何故このタイミングで」とか、「何故このような若い人が」と人生の不公平を憎んでしまうこともあります。

世界人類全てが幸福であることなどはあり得ません。

そして、看護師一人が救える命も限られていますが、目の前の仕事に打ち込むことでひとりでも救える命がある事は看護師にとって救いだといえるでしょう。